フランス革命軍はどんな兵士で構成されてたの?

フランス革命と戦争・内戦に関する一問一答

「フランス革命軍はどんな兵士で構成されてたの?」という問いに対する回答になります。兵士の出自、階級、戦闘の様子などに着目し、フランス革命における軍事力について理解をいっそう深めて行きましょう!

フランス革命軍はどんな兵士で構成されてたの?

フランス革命軍って、聞くとなんだかめちゃくちゃ強そうだけど、実際のところどんな兵士たちで構成されてたの?

フランス革命軍は、1789年のフランス革命が進行する中で形成され、多様な背景を持つ兵士たちで構成されていました。当初は、旧体制下の職業軍人や傭兵も含まれていましたが、革命の理念に共感する市民や農民が次々と参加することで、その構成は大きく変化しました。

 

1789年のバスティーユ襲撃をきっかけに、自発的に組織された民兵組織「国民衛兵」が革命軍の前身となります。彼らは主に市民階級からの志願者で、革命に対する熱意を武器にしていました。その後、1791年にはより正式な構造を持つフランス革命軍が創設され、徴兵制が導入されることで、男性なら誰でも兵士として召集されることがありました。

 

Philippe Lenoir by Horace Vernet

国民衛兵の軍服を着たフィリップ・ルノワールの肖像/オラース・ヴェルネ作
(出典:Creative Commons Public Domainより)

 

また、革命戦争が激化するにつれて、兵士たちは非常に厳しい環境下で戦うことを強いられました。彼らは不足する物資を扱いながらも、共和国を守るという一致した目的のもとで戦いました。特に有名なのは、1793年に制定された「レヴェ・アン・マス(総動員令)」で、これにより兵士だけでなく、物資や食料も戦争努力のために徴用されました。

 

これにともない、フランス革命軍は「市民軍」の精神を体現する存在となり、様々な階級や職業の人々が一堂に会して戦ったのです。さまざまな背景を持つ人々が共に戦うことで、フランス革命の理念がより一層強固なものとなり、ヨーロッパの歴史に大きな影響を与えたといえるでしょう。