フランス革命期の反革命派の人物といえば?

フランス革命関係者に関する一問一答

「フランス革命期の反革命派の人物といえば?」という問いに対する回答になります。王党派や聖職者、国外亡命者など、反革命を掲げた重要人物とその行動を詳しく解説します!

フランス革命期の反革命派の人物といえば?

フランス革命に反対していた人たちもいたって聞いたけど、どんな人物が反革命派だったの?具体的に教えて!

フランス革命(1789–1799)の中では、革命に反対する反革命派も多く存在しました。彼らの多くは王政を支持し、革命がもたらす社会の変化に強く反発しました。ここでは、代表的な反革命派の人物を紹介します。

 

まず挙げられるのが、ルイ16世の弟であるアルトワ伯シャルル(後のシャルル10世)です。アルトワ伯は早い段階でフランスを離れ、国外で王政復古を目指す運動を展開しました。彼はプロイセンやイギリスの支持を得て、王党派をまとめる中心的な存在となりましたが、革命の勢いを止めることはできませんでした。

 

アルトワ伯シャルルの肖像

アルトワ伯シャルルの肖像
ヘンリ・ピエール・ダンルーによる肖像画。フランス革命における反革命の立場をとった人物で、後のシャルル10世。
(出典:Creative Commons Public Domainより)

 

次に、プロヴァンス伯ルイ(後のルイ18世)も重要な人物です。彼も亡命者の一人で、オーストリアやロシアなどの国々と協力して革命政府に対抗しようとしました。後に王政復古が実現した際にはフランス国王に即位し、革命後のフランスを統治する役割を果たしました。

 

国内では、革命に反対する聖職者も多く存在しました。特に、革命による宗教政策(聖職者の公務員化など)に反発した聖職者たちは、信仰を守るために抵抗運動を行いました。その中で、カトリック教会の聖職者であるエリー・ド・ラ・フェイユは、ヴァンデー反乱など地方での反革命運動を支援していますね。

 

さらに、地方での反乱運動の指導者としてシャレット(ヴァンデー反乱の軍事指導者)が挙げられます。彼は農民たちを率いて、共和制政府に対する大規模な反乱を起こしました。この反乱はフランス政府を大いに揺るがすものでしたが、最終的には鎮圧されています。

 

このように、フランス革命期の反革命派には、亡命貴族、聖職者、地方反乱の指導者などが含まれ、それぞれが旧体制を守ろうと戦ったのです。彼らの行動は、革命が進む中での激しい対立を象徴しているといえるでしょう。